20年度一級土木学科試験問題の総評 
当協会専任講師 松永勝宣

・新規問題もあったが、比較的易しいレベルの内容であった。合格率は50パーセントを超えると思われる。

・理解度にもよるが、過去問題を確実に90パーセント正解できる力を付けていた受験者は楽に合格ラインに入ったと思う。

・問題Aの方が、問題Bより得点率は高いと思われる。
問題A22点・問題B20点は過去問を十分やった人であれば、当然のライン(もちろん出題分野ごとの最多頻出設問肢の理解、暗記の仕方等テクニックが必要であるが)。

・全体に過去問そのものの出題は減少しているので、新規問題に思わず注目してしまいがちであるが、過去問で十分対応できる問題が、少なく見積もっても80パーセント以上はあるので、受験対策としては、逆に過去問の理解度をますます上げていく必要がある。

・合格点は一昨年のように39点(問題A、問題B合計)を下回ることはないと予想する。

・首尾良く行かなかったかたは、次の「本試験問題と解答」のコメントを参考に、必ず再チャレンジしてください。来年再受験しなければ、今年の努力がすべて無駄になります。受験に関する質問、勉強の仕方、何でも気軽にメールで質問してください。必ず来年は合格できます。

・合格ラインに入った方は、今年の学科試験問題から実地問題の傾向が読み取れてきますので傾向を読み取って、早く実地試
験対策を開始してください。
質問どんどんお寄せ下さい。


以下試験問題とコメント

問題A      問題Aを見る  

一般土木

・土工(5問)
・土工は得点率が低いと思われる。
                                                   予想得点2/5
・コンクリート工(6問)
ほぼ過去問題そのもので、ここで得点を稼ぐことができたか。
                                                   予想得点3/6
・基礎工(4問)
NO12の一部,NO13が新味の問題。他はほとんど過去問そのもの。
                                                   予想得点3/4


専門土木
省略


法規
・労働基準法(2問)

正誤不明な選択肢は△マークで仮処置し、他の設問を検討すれば十分正当を得られたはず。                                                              予想得点1/2

・労働安全衛生法(2問)
これも過去問題で基本的事項を把握していれば、不明な選択肢に惑わされること無く、消去法で正答が得られたはず。
                                                   予想得点1/2

・建設業法(1問)
過去問選択肢通りではないが、これも基本的内容。
                                                   予想得点1/1

道路法(1問)
ほぼ過去問。消去法で対応可能。
                                                   予想得点1/1

河川法(1問)
過去問そのものではなく正解率低い。
                                                   予想得点0/1

建築基準法(1問
不明な選択肢(1)(2)(3)にあわてず(4)を正解できたか。
                                                   予想得点0/1

火薬類取締法(1問)
不正解でも(1)か(2)で迷った人は許せる。
                                                   予想得点0/1

騒音規制法・振動規制法(1問)
出題形式を工夫している(いい問題だと評価したい)。これも基本問題をどこまではっきり把握しているかが問われた。
                                                   予想得点0/1

土壌汚染対策工法(1問)
新傾向でほぼ全滅。
                                                   予想得点0/1

港則法(1問)
過去問の知識を土台に消去法で絞り込む。粘り必要。
                                                   予想得点0/1


問題B     

測量(2問)
GPSと鋼巻き尺の補正値の新規問題。正解率低い。
数年前のトランシット、水準測量の定番問題はもう期待できない。経験の少ない受験者にとってこの2問題のロスは大きい。トータルステーシヨンは、過去問で出題が続いているので傾向をつかむ。
                                                 予想得点 0 / 2

公共標準請負約款(2問
総合評価方式については新規問題だが、常識的に判断して正解が取れると思う。この2問は落としてはならない。                                        予想得点2/2

施工計画(3問)

建設機械のNO5は正解率低い。これらの過去問と外れた問題を正解できる力がこれからますます必要になってくるが、あまりこの出題にこだわる必要はない。
NO6は基本の道路使用許可は警察署長がはっきりしていたか。他の選択肢は(4)以外気にする必要はない。NO7も基礎知識。砂質土ーボイリング・粘性土ーヒービングがはっきりしているか。
                                                   予想得点2/3

建設業法(1問)
基本問題。あわてなければ取れるはず。              
                                                   予想得点1/2

施工計画(3問)
(建設機械1問)
基本問題。高含水比の粘性土の締固めは、湿地ブルのみ。こんな問題を落としているようでは、ダメ。
問題10は建設機械の1日作業量の算定。時間が掛かるのでNO14のネットワーク問題と一緒に最後にやる。
時間の掛かる問題を順番通りに解答作業にはいると時間を食われるにつれて焦りが生じ、正解できる問題まで落としてしまう。ひどい場合はタイムアウトとなって一巻の終わり。出題者の罠と心得るべし。最後に残せるか否か、これが合否の分かれ目だった人もかなりいたのではないか。極論になるがこんな問題は捨てて他の問題に全力を注いだ方が得点率はよほどアップするーと言いたいぐらいです。
例年なら土工のNO2に出る問題か。この一二年で問題Aと問題Bのあいだで、問題の配置移動を大幅に行い、イメージを代えている。
ずいぶん時間をかけて不正解であった人は以上のことをよく考えて、実地試験でも臨んでください。
問題11は基本問題。絶対落とせない。
                                                   予想得点2/3
工程管理(3問)
NO12,NO13は基本問題。NO14は久しぶり。20年程出ていなっかたのでは。ともかく最後に廻す。

安全管理(11問)
安全管理の出題が増えている。出題者は安全管理を重視してきていることが分かる。
NO16のリスクアセスメントが新規。じっくり読めば正解が取れたはず。NO18の手すり先行工法など馴染みのない問題もあり、正解率厳しい。時間を使って、問題を消去法で絞り込む、問題と格闘する「粘り」必要。                                      予想得点5/11
品質管理(7問)
NO26、NO31が新味のある問題。他は過去問の基本問題。
                                                   予想得点5/7
環境対策(3問)
NO33の山岳トンネルを例にっとった周辺環境対策であるが、トンネルの経験が無いからお手上げと思ってはいけない。一般の騒音振動対策、地下水低下防止対策等の知識で解けるはず。これも消去法。
                                                   予想得点1/2

実地試験対策のテキストを販売開始しました。内容を見る


トップページへ戻る